古典文学
源氏物語、枕草子、奥の細道等
古事記
太安万侶 / 712年
日本最古の歴史書にして神話文学の原点。天孫降臨の高千穂、海幸彦・山幸彦の日向灘など、宮崎の風土が神々の物語の舞台として描かれる。
出雲国風土記
出雲国庁 / 733年
奈良時代に編纂された出雲国の地誌。国引き神話をはじめ、出雲の地名の由来や風土、産物を詳細に記した古代文学の貴重な資料。唯一ほぼ完本が残る風土記。
万葉集(越中歌群)
大伴家持 / 759年
大伴家持が越中国守として赴任した富山で詠んだ歌群。立山の雄大な風景や射水川の流れ、越中の四季が万葉の調べで歌い上げられている。
おくのほそ道
松尾芭蕉 / 1694年
松尾芭蕉が門人の曾良と東北・北陸を巡った約150日間の旅を綴った紀行文の最高傑作。「夏草や兵どもが夢の跡」など名句が各地の風景とともに生まれた。
土佐日記
紀貫之 / 935年
土佐国司の任を終えた紀貫之が土佐から京都へ帰る旅を、女性に仮託して仮名文字で綴った日記文学の嚆矢。土佐の海や港の風景が旅情豊かに描かれる。
源氏物語(須磨・明石)
紫式部 / 1008年
世界最古の長編小説の須磨・明石の巻。都を離れた光源氏が須磨の浦で侘び住まいし、明石の君と出会う。須磨の月と明石の浜が物語の転換点となる。
方丈記
鴨長明 / 1212年
「ゆく河の流れは絶えずして」の冒頭で名高い中世随筆の傑作。鴨長明が日野山の方丈の庵で世の無常を綴った。京都・下鴨から日野への隠遁の道程が描かれる。
小倉百人一首
藤原定家 / 1235年
藤原定家が嵯峨の小倉山荘で選んだ百首の秀歌を集めた歌集。「ちはやぶる神代も聞かず竜田川」など、近江・大和の歌枕が名歌に詠み込まれている。
太平記
作者不詳 / 1370年
鎌倉幕府滅亡から南北朝の動乱を描いた軍記物語。新田義貞の挙兵地・群馬や楠木正成の千早城など、各地の合戦場が歴史絵巻として描かれる。
葉隠
山本常朝 / 1716年
「武士道とは死ぬことと見つけたり」で知られる佐賀藩士の武士道論。山本常朝が田代陣基に口述した内容を筆録したもので、肥前の武士の精神世界を伝える。
雨月物語
上田秋成 / 1776年
怪異と幻想に満ちた九篇の短編を収めた読本文学の傑作。「蛇性の婬」は紀州・熊野を舞台にした妖しく美しい蛇の化身の物語。
東海道中膝栗毛
十返舎一九 / 1802年
弥次郎兵衛と喜多八の東海道珍道中を描いた滑稽本の傑作。静岡・愛知をはじめ東海道五十三次の宿場町が笑いとともに描かれる。
南総里見八犬伝
曲亭馬琴 / 1842年
安房の里見家に仕える八人の犬士たちの壮大な冒険譚。房総半島の山野と城郭を舞台にした全106冊の大長編で、日本文学史上最大の伝奇小説。