大伴家持 / 759年
大伴家持が越中国守として赴任した富山で詠んだ歌群。立山の雄大な風景や射水川の流れ、越中の四季が万葉の調べで歌い上げられている。
あしひきの山の木末のほととぎす初声聞けば何か思はむ
立山に降り置ける雪を常夏に見れども飽かず神からならし
春の園紅にほふ桃の花下照る道に出で立つ少女
たまくしげ二上山に鳴く鳥の声の恋しき時は来にけり。
東風に寄する白波の間なく思へばこそあれ。
二上山に月傾きぬ。越中の秋は、歌人の心を震はす。