藤原定家 / 1235年
藤原定家が嵯峨の小倉山荘で選んだ百首の秀歌を集めた歌集。「ちはやぶる神代も聞かず竜田川」など、近江・大和の歌枕が名歌に詠み込まれている。
秋の田のかりほの庵の苫をあらみわが衣手は露にぬれつつ
ちはやぶる神代も聞かず竜田川からくれなゐに水くくるとは
花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせし間に
小倉山峰のもみぢ葉心あらば今ひとたびのみゆき待たなむ