井上靖 / 1957年
奈良時代、唐から鑑真を日本に招くため渡海した留学僧たちの苦難を描く歴史小説。唐招提寺をはじめ奈良の古寺が物語の到達点。
映画化
「天平の甍」映画版
甍の波が西に延びて、その果てに入日が沈もうとしていた。
遣唐使の一行は、仏法のためにすべてを賭けた。
天平の甍は、時を超えて光を放っていた。
鑑真は五度の渡航失敗にも屈せず、日本を目指した。
天平の甍は、幾多の嵐に耐えて今も残る。
奈良の都は、すべてが祈りの形をしていた。