三島由紀夫 / 1956年
美への執着から金閣寺に放火した学僧の内面を描いた三島文学の最高峰。京都・鹿苑寺の黄金の楼閣が主人公の美意識と狂気の象徴となる。
映画化
「金閣寺」映画版
金閣を焼かなければならぬ、と私は思った。
或日の暮方の事である。一人の下人が、羅生門の下で雨やみを待っていた。
金閣ほど美しいものはこの世にない。