上山春平・中尾佐助 / 1969年
日本文化の深層に照葉樹林文化の系譜を見出した画期的な文化論。宮崎の椎葉村をはじめ南九州の照葉樹林帯に息づく焼畑農耕や発酵食品の文化を論じた。
照葉樹林帯に連なる文化の記憶が、椎葉の山奥に息づいている。
照葉樹の森は、日本文化の最も深い層に根を下ろしている。
波に洗われた岩は幾重もの襞をなし、太古の時間がそのまま地表に露出していた。
蕭々たる杉の林を抜けると、日向の光が社殿を金色に染めていた。