与謝野鉄幹・北原白秋ほか / 1907年
与謝野鉄幹、北原白秋、木下杢太郎、平野万里、吉井勇の五人が九州を旅した紀行文。天草のキリシタン遺跡や不知火海の風景が詩人たちの感性で描かれる。
八代海の闇の中に、ゆらゆらと火が灯った。不知火は海の彼方から人の世を照らす幻灯であった。
海の中に立つ鳥居を越えて、不知火は沖へと連なっていった。神の火か、亡者の灯か。