泉鏡花 / 1894年
金沢出身の泉鏡花の出世作。滝の白糸と村越欣弥の悲恋を描いた義理人情の物語。のちに「滝の白糸」として舞台化され広く知られる。
ドラマ化
「義血侠血」ドラマ版
滝の白糸は、その名のごとく白き糸を引くように水を操った。
川の流れは月の光に銀色に輝き、橋の上から見る夜景は夢のようだった。
金沢の水は、幻の世界への入口である。
犀川の流れに身を映せば、此の世ならぬ影が揺れる。
庭園の松に積もる雪は、加賀の歴史そのものであった。