「土」の作者・長塚節が生まれ育った旧家。筑波山を望む常総の田園風景が小説の舞台そのもの
勘次は又朝から出掛けて行つた。彼は落穂の稲を拾ひ集めるのに忙しかつた。
長塚節「土」より
長塚節 / 1910年
長塚節文学碑(大宝八幡宮)
「筑波嶺の裾に広がる水田は、朝靄の中にぼんやりと光っていた。」
筑波山
「筑波颪が吹き荒れて、枯草の野面を渡って行った。」
国府田家跡(長塚節生家跡)
「土の匂ひが鼻を衝いた。彼は鍬を持つ手に力を込めた。」
偕楽園
「梅の花のほころびに春の兆しを見る思ひであった。」
霞ヶ浦湖畔
「湖の水面は鏡のやうに静かで、遠くの筑波が映つてゐた。」
「筑波嶺の峰より落つる男女川恋ぞつもりて淵となりぬる。」
土